ハロウィン、夏フェス、ライブ、あるいはただの週末のお出かけ。タトゥーシールが活躍するシーンは年々広がっている。韓国アイドルや海外セレブの影響もあって、今や10代から30代を中心に幅広い層に人気が定着した。ところが「うまく貼れなかった」「すぐ剥がれた」「端がテカテカになった」という声はネット上に絶えない。問題はシールの質ではなく、たいていの場合は貼り方にある。

タトゥーシールを肌に貼るおしゃれなイメージ

タトゥーシールとは?種類を知ることが成功の第一歩

タトゥーシールとは、本物のタトゥーそっくりのデザインのシールを体に転写させることで、タトゥーを入れたように見せることのできるアイテムだ。一口にタトゥーシールといっても、その構造は大きく2種類に分かれる。この違いを把握しておかないと、いきなり失敗するリスクが高くなる。

水転写式タトゥーシールとは、貼るときに水を使用するオーソドックスなタイプのこと。密着性に優れており、一度貼ったら剥がれにくいのが特徴だ。印刷部分と糊部分を含めて非常に薄いので、肌の形状に合わせて柔軟に貼れる点も魅力である。一方、インスタントタトゥーシールは、一般的なステッカーのような感覚で肌に貼るタイプで、水が不要なのでどこでも気軽に使用できる。

水無しタイプのデメリットは、水転写式に比べて肌への馴染みが劣る点にある。反対に言えば、素早く貼り替えたい場面や外出先では水不要タイプのほうが便利なこともある。自分のシーンに合わせて選ぶのが賢い。

デザインの幅も驚くほど豊富だ。黒を基調とした直線や曲線を組み合わせた「トライバル」は、一枚貼るだけでクールな印象になるのでタトゥーシール初心者にもおすすめ。蝶やさそり、ドラゴンなどのアニマル系、ワンポイントにぴったりなシンプルなものまでバリエーションが豊富で、年齢や性別、ファッションを問わず好みのデザインが探せる。さらにアクセサリー感覚で使いたいなら、ゴールドやシルバー系の色合いをベースにした「フラッシュタトゥー」を選ぶのがおすすめで、日差しに反射するとキラキラと輝き、他のタトゥーシールと比べてゴージャスな雰囲気になる。

タトゥーシール 貼り方の基本:必要なものと事前準備

タトゥーシールを綺麗に貼るために最初に揃えるものは、実はそこまで多くない。水(または濡れたティッシュ)、ハサミ、そしてシール本体。この3点があれば基本的な作業はできる。ただし、準備段階での肌のコンディションが仕上がりを大きく左右する。

タトゥーシールを貼る前にしっかりとタトゥーシールを貼る部分の肌の皮脂や汚れを落とすことが重要だ。肌の皮脂や汚れが残っている状態でタトゥーシールを貼ると、タトゥーシールの下にある肌の皮脂や汚れが邪魔をして定着の妨げになる。石鹸でしっかり洗い、完全に乾かしてから作業を始めよう。

タトゥーシールを貼る部分に毛が生えていると、シールが定着しにくい。タトゥーシールを貼る部分だけでも、ムダ毛は処理してから貼るようにしよう。これは意外と見落とされがちなポイントだ。腕や足首など産毛が多い場所は特に注意したい。

タトゥーシール貼り方の手順イメージ

水転写式タトゥーシールの正しい貼り方:ステップごとに解説

ここからが本題。水転写式タトゥーシール 貼り方の正しい手順を順を追って説明する。一つひとつは単純な作業でも、順序を間違えたり雑に扱うとすぐに失敗する。焦らず丁寧に進めることが何より大切だ。

STEP 1:デザインをカットする
ハサミでタトゥーシールの台紙から貼りたいデザインを切り取る。タトゥーシールのデザイン周りの余白をなるべく少なくなるように切ることがおすすめだ。余白も一緒に肌に貼ってしまうと、柄の周りも一緒にテカテカと光ってしまうためである。

STEP 2:透明フィルムを剥がす
タトゥーシールの透明保護フィルムを剥がす。爪などでシールを傷つけないように、ゆっくりと剥がすのがポイントだ。フィルムが薄くて見えにくいこともあるが、ここを丁寧に行わないとデザインが崩れる原因になる。

STEP 3:位置を確認して肌に当てる
イラスト面を下にして肌の上に優しくのせる。乗せた後は位置の調整をするとシールがヨレて失敗してしまうので、タトゥーシールをのせる前に位置をしっかりと確認しよう。一発勝負という気持ちで臨むこと。鏡を使って事前に場所を決めてから貼ると安心だ。

STEP 4:水で濡らして密着させる
タトゥーシールを水を含ませたタオル等で押さえ付けながら十分に濡らす。水分が台紙に行き届いていないと絵柄が台紙に残ることがある。台紙が充分に水を含んだら、そのままの状態で20〜30秒程待つ。台紙から水が滴り落ちるくらいの水分量が必要だ。

STEP 5:台紙をスライドして剥がす
20〜30秒程経過したら、台紙を押さえながら横に滑らせて取り除く。余分な水分はタオル等で押さえるようにして拭き取ること。水分が完全に乾けば完成だ。乾燥する前に擦ってしまうと絵柄がはがれてしまうので注意が必要だ。

STEP 6:乾燥させて定着させる
タトゥーシールを貼った後に5分くらい乾燥させることをおすすめする。タトゥーシールを貼る時に肌についた水分を飛ばすことができ、更にタトゥーシールを肌に定着させることができるからだ。この最後の5分を怠る人が意外と多い。少しだけ我慢して待つだけで、持ちが大きく変わる。

仕上がりをプロ級にする上級テクニック

基本の手順を覚えたら、次は仕上がりのクオリティを上げるコツを押さえたい。同じシールでも、これを知っているかどうかで見た目が全然違ってくる。

シール特有のテカテカ感を抑えるなら、最後にベビーパウダーで表面を肌に馴染ませるときれいに見える。安価なパウダーよりも品質の高いパウダーの方が仕上がりが綺麗だという。これは多くのプロが実践している隠れワザだ。

空気が入ったときは、爪楊枝や綿棒で軽く押し出すと見た目がスッキリする。ただし強くこすらず、優しく整えるのがコツだ。また、デザインがうまく転写されなかった場合は、水分をもう一度軽く含ませて押さえ直すと、しっかり移ることがある。

水転写式の場合、貼り終わった後のシールがやや反射して目立つことがある。余白部分が光に当たるとテカテカと光るため、なるべく余白を少なくすることで、シールだと分かりづらくなり、肌なじみが良くなる。カット精度が仕上がりの自然さを決定づけるといっても過言ではない。

タトゥーシールを長持ちさせる方法

せっかくきれいに貼ったのに、2日も経たないうちに端が浮いてくる——そんな経験をした人も多いはずだ。長持ちさせるには貼り方だけでなく、貼った後の習慣も重要になる。

タトゥーシールは平均4〜6日くらい持つ。貼るシールや体の部位、タトゥーシールが受ける刺激によって変わるので日数は目安だ。手にタトゥーシールを付けた場合、手をたくさん洗うことで他の部位に比べてはがれやすくなる。また、服にこすれる部分に付けた場合、服の摩擦でも落ちやすくなる。

衣類の摩擦が少ない部分に貼るのもポイントだ。肩や二の腕は比較的動きが少なく、擦れにくいのでおすすめ。逆に手首や足首は動きが多く、剥がれやすいので避けるのが無難だ。

貼った後はできるだけ触らない、擦らないことを意識してほしい。無意識に触ってしまいがちだが、摩擦で剥がれやすくなるので気をつけること。また、汗をかきやすい季節や場所では、貼り終わった後に軽くパウダーをはたくと表面がサラッとして剥がれにくくなる。

シャワーを浴びる際は、シールを強く擦らないように気をつけよう。摩擦の多い部分や、汗をかきやすい部分にはシールが剥がれやすいので注意が必要だ。また、タトゥーシールを貼るのは、お風呂に入る15〜20分前が良い。貼ってすぐに入ると逆に剥がれてしまうこともあるので注意が必要だ。

タトゥーシールのおしゃれな貼る場所

どこに貼る?おしゃれに見える場所の選び方

貼り方と同じくらい大切なのが、どこに貼るかという場所選びだ。センスよく見えるかどうかは、この選択にかかっているといっても言い過ぎではない。

手首には、手元が華奢な印象になる細長くシンプルな形のシールがおすすめだ。ブレスレットなどのアクセサリーがごわつく季節でも、タトゥーシールならそのような心配がなく、冬でも手元のおしゃれを楽しめる。小さなサイズのものは指に貼るという使い方もある。

鎖骨には小ぶりなものをあしらうのがおすすめだ。洋服から見えるか見えないかという場所に貼ることで、控えめながらもデコルテのラインを美しく魅せることができる。

首・鎖骨・二の腕・太ももなど、広く凹凸の少ない部位は初心者でも貼りやすくておすすめだ。逆に、関節周りや指の第一関節のような曲面が多い部位は、シールが浮きやすいため上級者向けといえる。

タトゥーシールのきれいな剥がし方

貼ることと同じくらい、正しく剥がすことも大切だ。無理に引っ張るのは肌を傷める原因になる。

オリーブオイルやベビーオイルなどの粘度の高いオイルを使用すると、シールを綺麗に剥がすことができる。オイルをシール全体に塗り、数分間置いてから、優しくこすりながら剥がす。オイルが残った場合は、ティッシュやコットンで優しく拭き取ること。

急いで剥がす場合は、セロハンテープをタトゥーシールの上に貼り付け、テープとタトゥーシールを一緒に剥がす方法もある。特にセロハンテープを使った場合、肌が傷ついてしまう可能性があるので剥がした後は保湿を忘れずに。数日間は肌が荒れてしまう可能性もあるので、いつもより念入りに保湿することをおすすめする。

注意しておきたい肌トラブルと安全性

タトゥーシールは手軽に楽しめるアイテムだが、肌への配慮は欠かせない。特に肌が弱い人や子供が使う場合は事前に確認しておきたいことがある。

傷・かぶれ・アレルギー等の障害のある部分への貼り付けはやめること。長時間の使用は控え、貼り付け後の日焼けにも注意が必要だ。日焼け跡になる恐れがある。また衣類にうつる場合もあるので注意しよう。

肌に貼り付け後、かゆみ等を感じた場合は、すぐにはがして医師の診断を受けること。また、日焼け止めが塗ってある状態ではインクが滲むこともある。シールを貼る前は日焼け止めを洗い落としてから作業するのが鉄則だ。

防水・防汗加工が施されたタトゥーシールも販売されており、夏場や屋外のフェスなど汗をかくシーンで使うなら、防水・防汗加工されたものがおすすめだ。水に濡れてもはがれにくく、お風呂に入っても落ちにくいので長く使いたいときにも便利である。

タトゥーシール 貼り方まとめ

タトゥーシールは、正しい手順と少しのコツさえ押さえれば、誰でも驚くほど自然できれいな仕上がりにできる。肌の清潔さ、余白を残さないカット、十分な水分と20〜30秒の密着時間、そして乾燥後の5分。この流れを一度体で覚えてしまえば、次からはスムーズだ。貼る場所のチョイスとベビーパウダーの仕上げを加えれば、シールとは気づかれないほどのクオリティも十分狙える。ファッションの一部として、あるいはイベントのアクセントとして、タトゥーシールをぜひ自分らしく活用してほしい。